屏風ヶ浦鎮魂の儀
プラスチック愛「屏風ヶ浦鎮魂の儀」
ここ飯岡(いいおか)は地球のおへそ、九十九里北端にある。
その飯岡が2011年3.11地震・津波に襲われた。Mt.FUJIの裾野に住む白蛇が千年の眠りから醒め、雲に乗り、被災地の海をなだめるために屏風ケ浦に降りたった。
東洋の白蛇は女の執念、性(さが)を表す。
いつもの海は人に優しく海の幸をもたらすが、人々は文明におごり高ぶり無抵抗な自然を破壊しまくると、千年紀(ミレニアム)に一度は、自然も大いに怒り、大地震・大津波、大噴火を引き起こす。
しかし、天は人々を救う巫女もお使わせになり、蛇はきらら巫女の体に宿った。
彼女は、自然と人の織りなす命のつぶを紡ぎ出す。
2012年の夏休み、きららは踊った。被災者の鎮魂のために、ふたたび災いが及ばないように。
古来の東洋文化を具現化したものが、この映画「鎮魂の儀」である。
彼女は夕日を浴びて、ヨガで鍛えた美しいシルエットを浮かびあがらせる。日本人の伝統的な魂のさけびである。作品は他に類例をみない芸術性の高いものと思われる。
きららと私は透明な絆で結ばれている。
この2年間、彼女は養生ヨガを通じ、津波被災者を癒やしてきた。
「旭津波被災者支援の会」の「たそがれた」老人に、薬剤によらない自然治癒・免疫療法を教えてくれた。きららは私にとっては命の恩人であり、東洋の神様・弁天様(美しい女性神)のようである。
旭津波被災者支援の会代表 平塚四郎